田舎の人は陰湿って本当?ちょっと怖い、田舎の人間関係

田舎の人は陰湿って本当?ちょっと怖い、田舎の人間関係

田舎の人は、情が深くて気さくで人間味のあるあたたかい人が多いイメージがあります。

その反面、陰湿で付き合っていくのが難しいという噂もよく耳にします。

偏見と言ってしまえばそれまででしょうが、実際に嫌な経験をした人が多いのも事実です。

なぜ、そのような事が起こるのでしょうか?

「村八分」は、今でも存在する

「村八分」とは、村落の中で掟や秩序を破った者に対しての制裁行為の事です。

結束してその者との交際を断つ事を言います。

現代においては、「仲間はずれ」のような意味合いで使われたりする言葉です。

実際には「村八分」という言葉自体は、古い言葉である事や少し差別的な感じにとられる事もあり、最近ではあまり使われなくなってきています。

若い人たちには、特に馴染みのない言葉でしょう。

しかし、このような「仲間はずれ」はさまざまなな環境において存在しているのです。

田舎の人は陰湿なのか

田舎に限らず、都会にもどこの世界にも陰湿で嫌な人はいるものです。

そのため、一概には言い切れません。

しかし、田舎の人に陰湿な人は多いようですね。

都会の人は冷たいけどさっぱりしている。

田舎の人はあたたかいけど陰湿で難しい。

というのもよく言われる事ですよね。

なぜ、田舎の人は陰湿だと言われるのか

都会の人は、プライバシーを守って生活しています。

言い方を変えると、「無関心」です。

自分は自分。他人の事はいちいち気にしません。

そして、平均的で無難に生きている人が多いです。

それにはさまざまな理由があります。

平和主義で争い事が嫌いな人もいれば、大人数のコミュニティの中で自己主張をするよりも、人に合わせる方がスムーズに事が運ぶと考える人もいます。

心が広く、包容力があるのかも知れません。

一方、田舎は身のまわりの世界が狭く、人との繋がりが濃密な分、噂話も多くすぐに広がります。

基本的に、人は噂話が好きなものですよね。

特に悪い噂はあっという間に共有されてしまいます。

さらには議員や、警察官、役所の人までがみんな友達です。

人間関係が狭いので、その中に入れずに辛い思いをしたり、追い出されて孤立してしまう人も出てきてしまいます。

仲間意識が強いために、違う所から来た人間を「よそ者」として厳しく受け入れる人も多いのでしょう。

情が深くて人間味に溢れている人が多いのですが、口調がきつくはっきり物を言う人が多いです。

また、田舎生まれの人の中にはコンプレックスを持っている人も多いです。

違う場所から来た人、特に都会から来た人の言動にいちいち難癖をつける人もいるのでしょう。

 辛い体験談

言動を細かく観察されてみんなで噂話をして広め、嫌味を言ったり仲間はずれにしたりされた、という経験が多く聞かれます。
田舎の人との人間関係において、辛かった体験談を紹介します。

転勤を機に田舎へ

主人の転勤を機に都会から田舎に移り住みました。

当初は自然に囲まれて、空気の綺麗な環境での生活に期待でいっぱいでした。

しかし、田舎へ越してからは辛い思いの連続でした。

1番辛かったのは、言葉について馬鹿にされた事です。

私たちが標準語で話すと、その度に笑われました。

その気取った話し方はなんだ、という事を言われました。

周りに合わせようと少し方言を真似して話すと、「馬鹿にしてる」と言われます。

娘も小学校で、同じようにからかわれると泣いていました。

その「話し方」をきっかけに、事あるごとに「◯◯さんは気取ってる」と言われるようになりました。

そして、行事を教えてくれなかったり、「私たちとは違うから」と、嫌味を言われるようになりました。

今はまた別の所に住んでいますが、あの時は本当に辛かったです。

都会からのIターンなのに

昔住んでいた田舎に、都会から戻って来ました。

体を悪くした父の世話をしている母を手伝うために、仕事を辞めて帰って来たのです。

近所の人たちも最初は歓迎してくれました。

しかし、少しずつ私のことを冷たい目で見るようになっていきました。

私の服装を派手だと言ったり、私が持って帰ってきたさまざまな便利グッズにいちいち難癖をつけてきます。

ブランドのバッグを1個持っているだけで、過剰に反応して嫌味です。

「都会に住んで変わった」とか「自慢げにひけらかしている」と言われます。

ある日、レストランのメニューにあったグラスワインの銘柄は何か店員さんに聞いたことが町中に広がりました。

ワインの銘柄を聞いただけなのに、とても驚いたことを覚えています。

その後、「ワインに詳しいの?」と聞かれたり、「こんな田舎でワインの銘柄を聞くなんて嫌味な奴」と陰口を叩かれました。

今はもう住んでいませんが、あの時は本当に辛かったです。

人付き合いが大切な時代に

個々を尊重する時代になってきているとはいえ、人との繋がりをなくしては生きていけません。

ご近所との繋がりが、災害の際や防犯にも非常に役立つ事も多いです。

田舎の人は、世話好きで話しやすく気さくな人も多いです。

あまりストレスを溜めずに、人間関係をうまく築いていきたいですね。