田舎の特徴的な駅〜全国各地にある旅情あふれる風景〜

 田舎の特徴的な駅

「田舎の駅」というと、どのようなイメージを抱くでしょうか?

春になると、新たな旅立ちの時を迎えて希望に胸躍らせる若者の姿が見られるようなイメージもあります。

また、人が少なくのどかで穏やかなイメージもあるかもしれません。

電車の本数が少なく不便ですが、どことなく風情を感じられるものではないでしょうか?

都会の駅に比べて、田舎の駅には特徴的な物が多いです。

どのような駅があるのか、具体的に紹介していきます。

田舎の電車、駅あるある

はじめに、田舎の駅とはどういうものでしょうか。

田舎の駅といえば目に浮かぶのは次のような駅です。

・ 構内に踏切がある

・ 「駅」といえば、バス停のこと

・ 自動券売機があるのに、みどりの窓口に行列ができる

・ 乗車券回収箱がある

・ 国鉄時代の駅名標

・ タクシー乗り場に、タクシーがいない

・ 日陰がない

・ 次は30分後

・ とにかく人気がない

田舎の駅はやはり人がいなくて不便で寂しい感じがしてしまいますね。

特徴的な駅

ここで、地方にある特徴的な駅をいくつか紹介していきたいと思います。

【土佐北川駅】

土佐北側駅は高知県長岡郡の土讃線にあります。

「橋の上にある駅」として知られていて、穴内川に架かる鉄橋上に設置されています。

待合室は橋の下に設置されています。

このように橋の上に設置されている駅は、石川公園駅、東大島駅、武庫川駅を含めて全国で4箇所あります。

【土合駅】

土合駅は群馬県利根郡にある「トンネル内の駅」です。

群馬県の普通鉄道の駅としては最北端に位置しています。

下りホームが新清水トンネル内にあり、地上から10分ほど階段を下りないと到達できません。

このことから、「日本一のモグラ駅」として有名です。

「関東の駅百選」認定駅の1つです。

【宇津井駅】

宇津井駅は島根県にある三江線の駅です。

ホーム待合室が、地上20メートルの高さにあり、地上からの高さとしては日本一でした。

階段を116段上らなければ駅にはたどり着けません。

「天空の駅」として有名でした。

しかし、2018年4月、三江線の全線廃止に伴い惜しまれつつ廃駅となりました。

【亀甲駅(かめのこうえき)】

亀甲駅は岡山県久米郡にある駅です。

駅舎が特徴的で大きい亀の形をしています。

名前の由来は、駅の近くに亀の甲羅のような岩があることからきています。

駅舎の屋根から突き出した、大きな亀の首がとても特徴的でインパクトが強いです。

田舎の駅には、このようにオブジェが飾られている風景が多数存在しています。

このような存在感の大きな駅は有名になります。

大きな宣伝効果があると言えるでしょう。

田舎の駅ならではのトラブル

田舎の駅だからこそ起こる困ったできごとは、さまざまあるものです。

ヤンキーにからまれた

高校の帰りに、駅の待合室で彼女と一緒に電車を待ってると、ヤンキーの3人組が来ました。

3人は自分たちをチラチラ見ながらコソコソ話していたかと思うと、絡んできました。

どこの学校かとか、付き合ってんの?とか、チューした?とか、色々言ってきます。

しかし、電車が来るまで怖くてただ黙って耐えていました。

その後、電車が来るとヤンキーたちは絡んでくるのをやめたので大きな被害はありませんでした。

しかし、特に何もできなかった自分が、情けなくて嫌な思い出です。

切符をなくして困った

無人駅を降りる時に、切符をなくした事に気がつきました。

しかし誰もいないのでどうすればいいかわからなくて非常に困りました。

結局、連絡が取れる電話が設置されているのに気づいて連絡をしたところ、「もう、そのまま出てください」と言われました。

このように、無人駅でのトラブルは対処に困りますよね。

しかし、たいていきちんと連絡先が示してあったり、連絡を取る手段が確保されています。

焦らず、落ち着いて確認をしましょう。

違法駐車をどうにかしたい

無人駅の売店で働いているのですが、どうしたものかと困っています。

駅には駐車場があるのですが、「長時間のご利用はご遠慮下さい」という看板が立っているにもかかわらず、毎日のように長時間に渡って車を停めている人がいました。

直接注意するのは怖いのでしませんでした。

毎日イライラして過ごしていたのですが、結局そこの駐車場を管理している所の連絡先がわかったので、そこに連絡をしたら注意してくれました。

 駅前と言えども

駅からすぐの所に住んでいると言ったら、「駅前なら便利でいいね」と言われました。

確かに、電車を利用する際には近くて便利なのですが、駅前ですら何もありません。

店もないので、駅前でも閑散としています。

田舎でも、駅前は栄えているんじゃないかと思っている人は多いのですが、実際は違います。

友達にその事を説明しても、あまりピンと来ないようでした。

以上のように、田舎の駅ならではのエピソードというのは、数々あるものですね。

残したい田舎の風景

田舎の駅には、そこに住んでいた人にとっての思い出がたくさん詰まっています。

友達と喋りながら毎日電車を待ったあの駅。

この場所から都会へと旅立って行ったあの駅。

線の廃止や駅の閉鎖によってその思い出深い駅がなくなってしまうのは、とても悲しい事ではないでしょうか。

懐かしい田舎の風景として残して欲しいなと思います。