幼稚園に行きたくない!年長さんversion

朝、幼稚園や保育園の門の前では、日常的に見られる「幼稚園に行きたくない〜‼︎涙」と泣きわめく子供達…
はたから見ると、少し微笑ましく可愛くも感じる光景かもしれません。
しかし、通わせる親からすると、子供の登園拒否は結構な問題です。
実際、我が子も登園拒否の時期があり、夫婦共々頭をひどく悩ませました。

幼稚園行きたくない!!!は朝から親を消耗させる一言ですよね‥。私の対処法をご紹介!!

幼稚園、保育園といっても年齢によって行きたくない理由は大きく変わります。

親から離れたくないだけの年少さん、人間関係も複雑化してくる年中さん。

ここでは、体も心の発達が著しい年長さんについてご紹介します。

年長さんって、どんなお年頃?

登園拒否の中でも内容が複雑になる年長さんの登園距離の理由を考えましょう。

まずは、体と心の発達についてご紹介します。

身体の発達

【年長さんとは?】

年齢は? 5歳児クラス 5歳〜6歳
平均身長は? 平均106㎝から119㎝
平均体重は? 平均17.9Kgから22.9Kg

5歳頃から体の発達の個人差が顕著になります。

急激に身長が伸びる子がいたり逆にゆっくりと成長したり、早生まれなど生まれ月によっても、かなり個人差の大きい時期です。

運動面では筋肉が強く発達するようになります。

身体の成長の個人差が大きい時期です。
また、筋肉が大きく発達する時期なので、体を活発に動かします。それに伴い、怪我が多くなります。

片足で立ったり、スキップをしたり、高いところから飛び降りたり、バランス感覚も著しく伸びるのがこのお年頃。

しかし、成長途中の段階なので身体と脳が上手くバランスをとれず、怪我をしやすい時期です。

自転車などの乗り物も乗りこなす子が増えてくるのもこれくらいの年齢です。

心の発達や知能の発達

【知能の発達】

・形の違いを理解する時期→文字や数字の識別できるようになる

・「伝える力」がUPする→物の違いを明確に言葉にできる

【心の発達】

・相手の気持ちになって考えることができるようになる

・少し大人びた対応もできる

例えばお絵描きでは、今までは色でイメージを分けていた子も、形の違いを理解します。

それに伴い、文字の読み書きができ、数字では1から20位まで数えられるようになります。

物の違いを明確に言葉で伝えることもむずかしくありません。

心理面では、お友達に譲る、優しくする、怒りを抑えることができます。

自我を抑えて相手を優先したり、気持ちを汲むようなやり取りが見られるようになるのもこの頃です。

また、お兄さんらしさ、お姉さんらしさなどの少し大人びた対応が見えます。

年長さんの園での多いトラブルは?

心も身体も幼児から抜け出そうとら成長の目まぐるしいこの時期。

登園拒否につながるトラブルも年少さんや年中さんに比べて複雑になります。

純粋に「ママといたい」「寂しい!」という理由だけではありません。

ダントツはやっぱり友人関係

5歳くらいになると、3人以上のグループでもコミュニティを作ります。

心理面の発達に伴い、より高度なコミュニーション力を身につけます。
好き嫌いでお友達を選んだり、排他的な感情を持ち始めるのもこの頃です

しかし、その反面、「好き、嫌い」、「気が合う、合わない」などの、排他的な感情も少しづつ出てきます。

特に女の子はその傾向が強く早くに現れます

そのため、仲間はずれやイジメを理由に、登園拒否をするという残念な出来事も増えていきます。

勉強や指導内容が難しい

園の方針にもよりますが、年長さんくらいになると幼稚園の先生から、求められることが多くなります。

例えば?

・ひらがなの読み書き

・1から20以上の数字

・ピアニカやハーモニカ
・鉄棒の逆上がりや縄跳びなどなど‥

小学生になるための「予習」みたいな感じですね

中には皆と同じようにはできない子もいます。

早くにつまづいてしまい、劣等感から辛い思いをする場合も。

先生や園長先生が怖い

この頃になると、おばけや妖怪のような目に見えないものよりも、大きな犬や、怖い先生など、現実的なものに恐怖を感じるようになります。

特に子供にとって大人の先生は、親とはまた異なる絶対的な存在です。

「怖い先生」というのは、登園拒否の理由には充分です。

運動会や発表会の練習が辛い

保育園、幼稚園、小学校でも毎年行われる行事ごと。

親は子供の成長が見られる機会なので楽しみですよね。

しかし、先生方はある程度形になるよう必死になります。

また、集団行動や運動が苦手な子供にとっては辛いイベントです。

実際、園から

【運動会前はお休みしたがる子が多くなります、明るく送り出してあげて、家ではゆっくり休ませて下さい】なんてお手紙も頂きました。

それぐらい、子供の身体には負担がかかってしまうんですね。

解決するためには?

解決するために、まずはしっかり子どもの話を聞きましょう。

きちんと言葉にできる時期です。

要領を得なくても、じっくりしっかりと耳を傾けてください。

友人関係のトラブルには

ひとまずは様子を見ましょう。

様子を見ているうちに自然と仲直りした、仲良くなった、ということはよくあります。

子供の間では、人間関係の変化が早く良い、悪いもコロコロと変わっていきます。

しかし、内容が手を出されたり怪我を受けた場合は迅速に先生に連絡しましょう。

子供の記憶力も長くないため、内容が酷い時には、当事者も相手も覚えているうちに解決するのが得策です。

勉強が大変な子にできることは?

親としては、正直焦ったり、心配したり、イライラしてしまう日もあるでしょう。

しかし、親が怒っても勉強ができるようにはなりません。

叱ってもできるようにはなりません。
その子のペースに合わせてゆっくりと進めてあげましょう。
「できない」ことに注目しすぎると劣等感が生まれ、自己肯定感が低くなります。

更に自己肯定感の低下による2次障害に繋がりかねません

一緒に勉強をする方法も良いでしょう。

極端に理解が難しい場合は、学習障害なども視野に入れて専門家に相談してみましょう。

怖い先生への対処法

まずはなぜ怖いのか、どんな時に怒られるのか、を明確にしましょう。

理由が明らかになれば対策が立てやすくなります。

子供自身が、園での規則や秩序を理解できているか。

集団行動でのルールをきちんと守れているのか。

本人からの口からではよくわからない時は、先生にコンタクトを取って確認してみましょう。

行事の練習が辛い子供には

運動やダンス、集団行動が苦手な子には憂鬱なイベントです。

まずは嫌な気持ちに存分に共感してあげましょう。

うまくできなくても「頑張ったこと」「できたこと」に注目して褒めてあげましょう

あとは上手くできなくても、順位が高くなくても大丈夫であることを伝えましょう。

また、年長さんくらいであればご褒美作戦も有効かもしれません。

どんな結果であれ、頑張ったことにご褒美をあげる約束があれば、少し前向きにがんばれるかもしれません。

まとめ

身体も心も脳の成長も進み、少し複雑になってくる年長さんの登園拒否。

まずはしっかりヒアリングが必要です。

・解決を目指す。

・時の経過に任せる。

・先生や専門家へ相談する。

など、ヒアリングから問題解決の方向性を考えましょう。

また、お母さんやお父さんの不安な気持ちはお子さんにも伝わりやすいです。

心配な時でも笑顔で接してあげたいですね。