「椿油」の匂いが気になる?上手な使い方をご紹介します!
「椿油」とは、そもそもどういった物なのでしょうか。
ツバキ科ツバキ属のヤブツバキの種子から採取される植物性油脂を「椿油」と呼びます。
食用として、天ぷら油やサラダ油として使われるほか化粧品としても使われます。
特に、髪油やスキンケアのような保湿に用いられます。
中でも、長崎や五島列島や伊豆諸島産のような純日本産の椿油は、純度が高く重宝されています。
「椿油」の製法は二つに分けられます。
一つは加圧によって種子から液状の油分を分離する製法。
もう一つは、粉砕した種子と有機溶剤を混ぜて油分を溶剤にとかしこんだ後、蒸留して溶剤を再分離する製法です。
加圧により作られた物の方が、本来の味や成分がより保たれます。
いずれの製法も粗油を得たあと、ろ過と脱色を行って精製製品が得られます。
その歴史は古く、平安時代から重宝されていたとも言われています。
おばあちゃんが使っていた鏡台に、必ず置いてあったという事を記憶している人も多いのではありませんか?
「椿油」の使い方
昔から重宝されてきたという「椿油」ですが、具体的にはどのように使うのでしょうか?
定番の使い方を紹介します。
髪に対するトリートメントとして
いたんだ髪やパサつく髪に対して塗ることで、艶やかなサラッとした髪を手に入れる効果を求めます。
この使い方をする人が1番多く、「椿油」といえば、「髪に塗る」という印象を持つ人も多いでしょう。
マッサージ
頭皮につけて、マッサージをします。
毛穴の汚れを浮かせて清潔にし、フケやかゆみを抑える効果を求めます。
肌のお手入れ
体に塗り、乾燥肌や荒れ肌に対するスキンケアとして使います。
浸透力が高いので、肌にしっとりとなじみます。
くしに塗る
普通の木のくしに塗る事で、昔から人気で高級な「つげのくし」と同じようなくしになると言われます。
毎日髪をとかす事で、トリートメント効果が得られ、さらさらの仕上がりになるようです。
「椿油」の匂いが気になる?
「椿油」と聞くと、「臭い」とか「匂いが気になる」という人がいます。
使った事がない人の中にも、「嫌な匂いがするイメージが強いから、あまり使おうとは思わない」という人が多くいると思います。
実際はどうなのでしょうか?
椿の花の香りは、それほど強くはありません。
かすかに甘い香りがします。
しかし、油となるとやはり独特の匂いがするようです。
ですが、匂い自体はそれほど強くはなく、こればかりは好き嫌いが個々に分かれるようですね。
実際に使っている人の意見を聞くと、「匂いが気になる」という声はほとんどありません。
むしろ、「良い香り」や「好みの匂い」だと言う人も多いです。
だからこそ使っているのかも知れませんが、好みが分かれるというのは事実だと言えるでしょう。
また、有名な老舗ブランドの物は品質も良く、匂いが気にならないという意見が多いです。
しかしながら、40mlで1,000円を超えてくるので、簡単には手が出にくいという声も聞こえてきます。
匂いだけではなく、使用効果など製品に対する印象や感じ方には、個人差があるものだという事ですね。
おすすめの使い方
「椿油」は、乾いた髪や洗い上がりにタオルドライした後に使うとサラサラになると言われています。
しかし、それだと匂いが気になるという人もいます。
そんな人におすすめなのが、「お風呂で使う」という方法です。
まず、髪の毛を洗う前にお湯でしっかりと汚れを洗い流します。
その後、椿油を数滴手にとり頭皮につけてマッサージをします。
この時、どちらかというと髪の毛自体につけるようにする事をおすすめします。
地肌につけるととれにくく、翌日まで残ってしまうので気をつけてください。
その後、きれいに洗い流します。
このやり方なら、翌日まで油が残り、匂いが気になるという問題も解消されるのではないでしょうか。
ポイントは、「お風呂で使う」というところです。
本来の使い方である乾いた髪に使う方法の方が椿油の成分が痛んだキューティクルに直接働きかけ、椿油の効果を実感することができます。
洗い流す必要がなく、さらに痛んだ髪に効果を発揮するため、この使用法を選んでいる人が多いでしょう。
洗髪前に椿油を用いる方法は、匂いが気にならなくなるというメリットがあります。
しかし、頭皮が完全に汚れを落としきっていないので、油によって汚れを頭皮にすりこんでしまうことなります。
油と汚れが頭皮に残り、翌日のベタつきの原因になってしまいます。
くれぐれも、きれいに洗い流しましょう。
椿油は、ほんの数滴で十分だということと、地肌につけ過ぎないということもお忘れなく。
自分に合った使い方を!
昔から女性の髪を美しく保ってきた「椿油」ですが、効果や好みは人それぞれです。
よく言われる「匂い」も、人によって感じ方が違います。
あまり先入観にとらわれずに、気になったら一度試してみるのも良いかも知れません。
体に直接使用する物なので、ご自身に合っているかどうかをしっかりと見極めて使用することをおすすめします。