ホッピーって結局なに? お酒じゃないの?

お酒の名前や種類を理解するのって難しいですよね、お酒を飲まない人ならお酒について知らないことも多いのではないでしょうか。
しかし、そんな人たちで一度は耳にしたことがあるかもしれない「ホッピー」。お酒なの?ノンアルなの?というかそもそもノンアルはお酒じゃないの?
お酒に詳しくない人間が一生懸命に調べてみました。
お酒好きの人からしたら常識というようなことがもしかするとこのあと続くかもしれませんが、そんな方もいよいよ年末が近付いてきて飲み会も増えてくるこのシーズン、おさらいも兼ねて是非お付き合いください。

まずホッピーに対して持っていたわたしのイメージはとても漠然としたものでした。「ビールのお酒じゃないやつ」。
なんとも漠然としすぎているように見受けられますが、ここでひとつお酒とお酒じゃないものの違いを見ていきたいと思います。

まず飲み物は大きく二つに分類されます、酒と清涼飲料水です。
ここでまず一つ目の疑問が湧きました、ノンアルコール飲料って清涼飲料水なの?
清涼飲料水を調べたら色々と細かい規定がありそうでしたが、アルコールの量のことだけに触れると日本では
清涼飲料水:アルコール分1%未満
酒:アルコール分1%以上
とこのように区別されているということが分かりました。

ノンアルコール飲料はアルコール分1%未満のものを指すので分類的には清涼飲料水になるんですね。

ちなみにこの分類はもちろん国によっても違います、そこの違いを調べてもおもしろいかもしれません。

ノンアルコール飲料ってよくパッケージに0.00%と書いてあるものを見かけませんか?
わたしはてっきり仮に0.004%とかだったらお酒の仲間なんだなと思っていましたが、勘違いでした。
ノンアルコール飲料は清涼飲料水ではありますが、「お酒を飲んだ気分や味を楽しめるあくまでお酒の代替品」なんですね。
清涼飲料水とひとくちに言ってもコーヒーやジュース、牛乳まで多岐に渡ります。
要はそのたくさんの飲料の中でアルコール飲料に寄せたものがノンアルコール飲料、なんですねきっと。

ここで話を戻して、ではホッピーは?
ホッピーとはコクカ飲料株式会社(現在:ホッピービバレッジ株式会社)が1948年に発売した麦酒様清涼飲料水です。
そう、清涼飲料水なんですね。ついでに言うとノンアルコール飲料。
ビールと同じ製造工程ですが、アルコール分は0.8%、ちなみにホッピーで焼酎を割ったものもホッピーと呼ぶそうですがこの場合は清涼飲料水ではなく酒になるでしょうね。
世の中ややこしいことだらけです……。
ホッピーでたまに聞く「ナカ」と「ソト」。
ホッピーで焼酎を割ったほうも「ホッピー」と呼ぶそうですが、「ナカ」と「ソト」はこちらのホッピーのお話みたいです。
ナカはホッピーで割る前にグラスに入っているもの=焼酎のこと。ソトはホッピーです。
ですからおかわりをするときに、ナカおかわりなどで通じるようですよ。
たしかに聞いたことある気がしなくもない……。
ホッピーと言っても、白ホッピー(通常ホッピー)や黒ホッピー、ホッピー330などホッピーにもたくさん種類があるようです。比べてみるだけでも楽しいかもしれません。
公式サイトさまだけでなく検索してみたらおいしい飲み方の紹介がたくさん見つかりました。長年愛されている商品だということがよく分かります。

ですが、ノンアルコール飲料の中ではホッピーはアルコール分が高いので、たくさん飲んでの運転は気を付けたほうが良さそうです。
アルコールを分解するのが苦手な体質の方は尚更お気を付け下さい。
飲み会が開催されやすい時期は一年のうち何回かありますが、年末年始は飲みの席の本当に多いこと多いこと。
普段は飲み会をなるだけ断っていたとしても、避けるに避けれない日が出てきたりする時期です。
お酒が苦手な人にも色々いらっしゃるかとは思いますが、体質的にお酒が苦手であったとしてもお酒を好きな方もいらっしゃいますよね。逆に体質的には問題が無いけれどお酒が嫌いな方もいらっしゃったり。飲みの席に積極的に参加する方が居れば敬遠する方がいらっしゃるのもどうしようもありません。

しかし、もし避けられない飲み会が訪れたとき、ホッピーを飲んでみるのはどうでしょう。
ビールの味や香りが苦手な方はホッピーも苦手かもしれませんが、甘いお酒や飲み物と割ってもおいしそうです。
そのまま飲んでもよし、焼酎だけでなく色んなお酒と飲んでもよし。
このあと酔うわけにはいかないけれど場の雰囲気を楽しみたい人にも、ビールの味に慣れる練習をしたい人にももしかしたら良いかもしれませんね。
もちろんホッピーが大好きな人は楽しんで、お酒が好きな人も楽しんで。
人によって色んな飲み方をすることが出来るのは、体質も好きも嫌いも様々な人間が同じ時間を過ごすお酒の席において、実はとてもありがたい存在ではないでしょうか。
忙しなかった今年も残すところ僅か、お酒を飲むなら楽しいお酒を。
せっかくの一年の締め括りですし、お酒の失敗は増やさないに越したことはありませんからね。